Tomoyuki Torisu 
株式会社Betterが4周年を迎えるにあたり、3.9周年のタイミングで「感謝」をテーマにした本を出版。様々な分野で活躍する39人の方々に390文字〜3900文字で感謝についての原稿をお寄せいただきました。
日常の中で感じる感謝の瞬間から、それぞれの専門分野から考える感謝、自然との関わりあいのなかで生まれる感謝、感謝の裏にひそむ危うさまで。39の「感謝の感触」が描かれています。
感謝という難しいテーマについて、原稿をお寄せくださった39人のみなさんに、心から感謝いたします。原稿が届き、それぞれの方々の専門性や感性によって切り取られた感謝の断片に触れるたびに新鮮な気持ちになり、感謝の奥行きは深みを増していくばかりでした。
装丁を手掛けたのは江波戸李生さん。本棚の目につく場所に置いておきたくなる、チャーミングな本に仕上げていただきました。
【感謝の感触:目次】
* 感謝とAI:徳井直生(AI研究者/アーティスト)
* ヒトはネコに感謝を捧ぐ:服部円(編集者/ネコ研究者)
* 「人間の器を大きくする研究会」からの報告:藤吉雅春(Forbes JAPAN編集長/リンクタイズ株式会社取締役)
* 感謝の文字:山下衿子(書家/デザイナー)
* なくなるもの、なくならないもの:伊藤寛之(株式会社カリオモンズ代表取締役)
* 出家という体験のなかで:今井一貴(大学院生)
* 宴は感謝の器:段希子(ギト中 主宰)
* 感謝を超えて:安田菜津紀(認定NPO法人 Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
* 政策は感謝のリレーだ:水口怜斉(官公庁職員)
* 感謝:大橋裕之(漫画家)
* イライラと感謝セット:小谷実由(モデル/文筆家)
* 湧いてくる感謝:古庄悠泰(景色デザイン室/グラフィックデザイナー)
* 「おめでとう」より「ありがとう」:田上富久(長崎地域力研究会 代表/元長崎市長)
* 忘れそうなものへの感謝:田代祐美子(グラフィックデザイナー)
* 39プレイリスト:上江洲佑布子(デザイナー/音楽家)
* デライトフルな建築:川島範久(建築家/川島範久建築設計事務所代表/明治大学准教授)
* ありがとうとサンキューは違う:黒﨑輝男(流石創造集団株式会社CEO)
* 感車!:青木謙吾(アートディレクター/グラフィックデザイナー/イラストレーター)
* いただいています:中村千結(食いしん坊)
* YESの先にあるもの:土谷未央(菓子作家)
* 親愛なるやっさんへ:林田光弘(一般社団法人Peace Education Lab Nagasaki 代表理事)
* わからない:永井玲衣(作家)
* 分かち合い:赤窄須美子(お告げのマリア修道会 副会長)
* Some days:小林千秋(イラストレーター/グラフィックデザイナー)
* よく散ぜよ:渋澤健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役)
* 循環と感謝:津田和俊(研究者)
* テクニカルなありがとう、オーガニックなありがとう:桃山商事(ポッドキャスター)
* カンシャ・レジスタンス:若杉茜(コピーライター/哲学博士課程)
* THANK YOU.:古谷萌(アートディレクター/イラストレーター)
* 窓をあける:高橋窓太郎(海岸線の美術館 館長)
* 言葉の姿と物語:城下康明(ひとやすみ書店 店主)
* 網:はしもとゆうき(KUM・AM 編集者)
* 申し訳なさのかわりに:中村涼香(NPO法人ボーダレスファウンデーション 理事)
* 変革を起こせるリーダー:川村美妃(UWC ISAK Japan 高校3年生)
* hug:高橋あゆみ(イラストレーター)
* 山と旅:上西祐理(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
* 祈り:金聖源(翻訳者/プロデューサー)
* 「いいこと」について:中村直史(クリエーティブディレクター/コピーライター)
* 感謝と行脚:廣田周作(リサーチャー)
まえがき/感謝の感触:鳥巣智行(株式会社Better代表取締役/クリエイティブディレクター)
装丁・本文組み:江波戸李生(アートディレクター/グラフィックデザイナー)
【書誌情報】
タイトル:感謝の感触
頁数:176ページ
仕様:並製
判型:A5版変形
サイズ:210×133mmv
感謝価格:2,700円(税別)
発行:Better Books
製本:藤原印刷株式会社
オンラインショップにて販売中
近年、感謝に注目が集まっています。ポジティブ心理学の分野では、感謝の実践が幸福度の向上や睡眠の質改善、うつ症状の軽減、心臓血管の健康マーカー改善など健康にいいという研究結果が報告されています。
また特定の宗教には属さずに精神的豊かさを求めるSBNR(Spiritual But Not Religious)層が増えるなど「スピリチュアル」への関心が高まるなかで、SNSでは「Gratitude Journal(感謝日記)」の実践がコンテンツとして拡散されるなど、メンタルヘルスを維持する身近な方法としても感謝は注目を集めています。
ウェルビーイングを重視する企業のなかには、サンクスカードなどの感謝を伝えやすくするための仕組みを導入している例もみられます。
一方で、無理な感謝は「感謝しなければならない」というプレッシャーにもなります。過剰な感謝はネガティブな感情に向き合うことを避け、本来の問題を先送りすることにつながることもあるでしょう。そもそも他者との関係性のなかで生まれる感情で、自己啓発や組織活性という目的のための手段と捉えることへの違和感もあります。
そんな「感謝」について考えるために、さまざまな分野で活躍する39人の方々に390文字〜3900文字で感謝についての原稿をお寄せいただきました。日常の中で感じる感謝の瞬間から、AIや猫、ビジネスや建築などそれぞれの専門分野から考える感謝、感謝の裏にひそむ危うさまで。39の視点から、感謝という抽象的なものに輪郭を与える試みです。ここに示された「感触の感触」が、明日の社会や生き方を考えるときの手掛かりになれば幸いです。
感謝に触れる。そう聞いて、みなさんはどんな感触を想像するでしょう。こそばゆい。あったかい。ふかふかしている。潤っている。湿っぽい。ひんやりする。ベタベタする。チクチクする。ページをめくりながら、その感触をたしかめてみてください。




































