大人が打ち合わせにお菓子をもっていくことで場を和ませたり、おやつを食べながら気分転換するように、子ども達だってお菓子があればもっとリラックスして、自分らしく楽しく勉強ができるはずではないか。そのような考えから、お菓子を食べながら宇宙について学ぶことができるキットを制作しました。
地球を10億分の1に縮小すると、チョコボールと同じ大きさ(10.8mm)になります。もしも地球がチョコボールだったら、月はどのくらいの大きさだろう?太陽の大きさは?地球と太陽はどのくらい離れている?教科書ではなかなか体感できない宇宙のスケール感を、ワークブックを使いながら、お菓子や身近なものを使って味わうことができるようになっています。「地球と太陽はこんなに離れているのに、太陽の影響をこんなにも受けているのか!」と、私も衝撃を受けました。
都会に住む子どもたちは、星空を見上げる機会が少ないそうです。都会の空はたしかに星を見るのにあまり適していないのかもしれません。もっと子どもたちに星空に興味を持ってもらいたいと考え、ポテロングとラムネで星座をつくるプログラムを開発しました。ポテロングをかじって、自分の好きな長さに調整。ラムネと組み合わせて星座をつくります。実際の星座をつくったら、オリジナルの星座作りにもチャレンジ。星座にまつわる物語も、あわせて考えることで、星空への想像力をかきたてます。
宇宙飛行士には様々な力が要求されます。失敗が許されない宇宙の仕事を遂行する集中力。様々な国の乗組員たちと円滑に作業をすすめるためのコミュニケーション能力。複数人が狭い船内で長時間気持ちよく過ごすためのユーモア力など。お菓子をつかって、それらの力をはかるキットを開発しました。キャラメルの包み紙で折り鶴を折ったり、ハイチュウで一発ギャグを求められたり(実際の宇宙飛行士試験をもとにしています)。もし勉強が得意じゃなかったとしても、宇宙飛行士になれる素養があるかもしれません。
森永製菓のアンテナショップや美術館・博物館で販売したほか、ショッピングモールやイベントスペースでのワークショップイベントも開催し、多くの子どもたちの自由研究に活用してもらいました。
Creative Direction: Hidetoshi Kuranari
Creative Produce: Masami Oshio
Art Direction: Moe Furuya
Graphic Design: Takanori Naka, Kumiko Shiraki, Shunsuke Aoki
Illustration: Yusuke Saitoh
Copywriting: Tomoyuki Torisu, Nadya Kirillova
Photo Produce: Katsuro Okunuki
Photo: Ayao Yamazaki
Retouch: Makoto Kanbara
Client: Morinaga & Co., Ltd.