2020年の5月中旬、東京に続き長崎でも緊急事態宣言が解除され、長崎市では新しい生活様式を取り入れ、感染症対策を継続しながら経済活動を広げていきたいと考えていました。SNSなどの反応をみてみると、当時新しい生活様式に関しては、多くの人が受け入れる一方で、「生活に政治が介入してくる違和感を感じる」など、反発を感じている市民も存在していました。本来、生活や生活様式というものは、誰かに強制されるものではありません。感染症という危機的な状況の中でも、自分たちで自分たちの生活を守り工夫していくことが大切なのではないか。長崎の人たちは「考える市民」「工夫する市民」なのだというメッセージを届けることで、「新しい生活様式」を取り入れることに前向きになってもらえるのではないかと考えました。
長崎にゆかりのあるモチーフのイラストとコピーで構成し、親しみを持って受け入れてもらえる表現を目指しました。市役所のwebサイトからダウンロード可能にしたところ、当時7000を超える数がダウンロードされ、民間の飲食店やショップなどでも活用されました。
Creative Direction/Copywriting:Tomoyuki Torisu
Art Direction/Design/Illustration:Chiaki Kobayashi